2025年09月11日ウィッグウィッグとは?かつらとの違いや種類と用途をわかりやすく解説
髪型や髪色を自由に変えて楽しめるウィッグ。最近ではファッションアイテムとしてはもちろん、医療現場や舞台・コスプレなど幅広い用途で活用されています。しかし、「ウィッグってそもそも何?」「かつらとの違いが分からない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ウィッグの基本からかつらとの違い、種類、用途、メリットやデメリットまでわかりやすく解説します。初めてウィッグを検討している方も、自分に合ったものを選ぶ参考にしてください。
また、弊社は医療用ウィッグのパイオニア企業として、業界に先立って医療用ウィッグを開発致しました。加えまして、医療用ウィッグのJIS規格である『Med.ウィッグマーク』を日本で最初に取得した企業として、たくさんのご愛用者からご評価いただいております。弊社ならではの医療用ウィッグの特長も併せてご説明いたしますので、最後までお読みいただければ幸いです。
ウィッグとは
ウィッグとは、人毛や人工毛で作られた髪を頭に装着し、髪型や髪色を自由に変えられるアイテムのことです。単にかぶる髪の毛ではなく、自然さや快適さを追求した高度なヘアプロダクトへと進化しています。
近年のウィッグは、人工毛の技術が向上し、見た目が本物の髪とほとんど変わらないレベルに達しています。耐熱ファイバーを使用すればコテやアイロンでスタイリングでき、人毛を使ったものなら自分の髪と同じようにシャンプーやブローも可能です。
こうした進化によって不自然に見えるという昔のイメージは大きく変わりつつあります。
また、ウィッグは単なるファッションアイテムではなく、医療現場や日常生活における実用的な役割も担っています。例えば、抗がん剤治療による脱毛や、加齢による薄毛・抜け毛に悩む方にとって、自然なウィッグは外出や人前に出る自信を取り戻す助けになります。
このようにウィッグはおしゃれと生活を支えるツールという二つの側面を持ち、今や誰にとっても身近で実用的な存在となっているのです。
ウィッグとかつらの違い
ウィッグとかつらは、基本的にはどちらも同じ意味を持ちます。頭に装着する人工毛や人毛で作られた髪のことを指しており、機能的に大きな違いがあるわけではありません。
ではなぜ呼び方が分かれているのでしょうか。かつて日本ではかつらという言葉が一般的でしたが、この言葉には年配の人が薄毛を隠すために使うものというイメージが強く残っていました。
そのため、若い世代やファッション業界では、より軽やかでおしゃれな響きを持つウィッグという呼び方が広まり、現在では主流となっています。
実際、市場でもかつらと表記される商品は医療用や補整用としてのニュアンスが強く、ウィッグと表記される商品はファッション性を重視したラインナップが多い傾向にあります。
つまり、機能や構造に違いがあるのではなく、どういう目的で誰に向けて提供されるかで呼び方が変わっているのです。
この違いを理解しておくと、商品を選ぶ際に混乱しにくくなります。
ウィッグの種類
ウィッグには、カバーする範囲や目的によっていくつかの種類があります。大きく分けると「フルウィッグ」「ハーフウィッグ」「部分ウィッグ」があり、それぞれ特徴や使い勝手が異なります。自分の悩みや希望に合ったタイプを選ぶことが大切です。
フルウィッグ
フルウィッグは頭全体をすっぽり覆うタイプで、髪型や髪色を丸ごと変えられるのが最大の特徴です。
髪の長さや状態に関係なく装着できるため、地毛にクセが強い方や、抗がん剤治療・脱毛症などで髪が少ない方にも適しています。
フルウィッグを使えば、短時間でロングヘアからショートヘアに、黒髪から金髪にと印象を大きく変えることができます。地毛を傷めることなくカラーやパーマを楽しめるのも大きなメリットです。
イベントや撮影など、一時的に大胆なイメチェンをしたい場合にも最適です。
当社が販売しているフルウィッグはこちらからご確認ください。
ハーフウィッグ
ハーフウィッグは頭の一部を覆うタイプで、地毛と自然に馴染ませて使用するのが特徴です。
例えば、後頭部から下に装着することで、地毛の前髪やトップを活かしつつロングヘアを楽しむことができます。
フルウィッグよりも装着が手軽で、自然な仕上がりを得やすいのが魅力です。特に「ボリュームは欲しいけれど全部隠したくはない」という方や、「地毛のカラーや前髪はそのままにして長さだけ変えたい」という方に向いています。
普段使いの延長で取り入れやすいウィッグです。
部分ウィッグ
部分ウィッグは、頭の一部分だけをカバーするタイプで、トップやつむじ、前髪など、気になる部分にピンポイントで使えます。
薄毛や白髪を自然にカバーする目的でよく選ばれますが、前髪用やボリュームアップ用として若い世代にも人気があります。小ぶりで軽いため装着時間が短く済み、普段のヘアスタイルに自然にプラスできるのが大きなメリットです。
外出前の数分で見た目の印象を整えられるので、日常生活での実用性は非常に高いといえます。
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ウィッグの用途
ウィッグは髪型を変えるアイテムというだけでなく、実は目的によって大きく役割が異なります。ファッションとしてのおしゃれから、医療のサポート、舞台やコスプレなど特殊なシーンまで、それぞれに合わせた活用方法があります。
ファッション用
ファッション用ウィッグは、イメチェンやおしゃれを楽しむために使われます。
地毛をカラーやパーマで傷めることなく、自由に髪色や髪型を試せるのが大きな魅力です。例えば、仕事や学校ではナチュラルな髪型で過ごしつつ、休日だけウィッグを使って派手なカラーやトレンドスタイルを楽しむといった使い方も可能です。
また、ウィッグなら季節やシーンに合わせて簡単に雰囲気を変えられます。夏は明るい色のショートボブ、冬は落ち着いたロングヘアなど、ファッションと同じ感覚でヘアスタイルを着替えられるのは大きなメリットです。
医療用
医療用ウィッグは、抗がん剤治療や円形脱毛症、抜け毛の悩みを抱える方に向けて作られたウィッグです。
特徴は、肌に優しい素材や通気性の良さ、長時間着用しても違和感が少ない設計にあります。日常生活で自然に過ごせるように、髪質や毛流れも地毛に近づけて作られている点がポイントです。
医療用ウィッグは見た目の自然さだけでなく、本人の心理的な安心感にもつながります。外出や人との交流をためらっていた方が、自信を持って社会生活に戻れる手助けになるという点で、とても実用性の高いアイテムです。
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舞台・コスプレ用
舞台・コスプレ用ウィッグは、キャラクターや役柄を忠実に再現するために使われます。
派手な色や極端な長さ、独特なシルエットなど、地毛では再現が難しいスタイルも自由自在に表現できるのが強みです。例えば、演劇やミュージカルでは役のイメージに合わせた髪型を瞬時に実現でき、コスプレではアニメや漫画のキャラクターをよりリアルに演じるための必須アイテムとなります。
耐熱ファイバー製を選べば、ヘアアイロンで細かくセットし、より完成度を高めることも可能です。
ウィッグのメリット
ウィッグには、髪型を変えるだけでなく、日常生活や気持ちの面で大きなメリットがあります。ここでは、実際にウィッグを活用することで得られる代表的なメリットを紹介します。
気軽にイメチェンできる
ウィッグを使えば、髪を切ったり染めたりすることなく、まったく違うスタイルに挑戦できます。例えば、普段は黒髪ショートの方が休日だけロングヘアや明るいカラーを楽しむといったことも可能です。
サロンに行かずに手軽に変化を楽しめるので、季節や気分に合わせて気軽にイメチェンできます。
髪の悩みをカバーできる
分け目のボリューム不足や白髪、抜け毛など、年齢や体質による髪の悩みを自然にカバーできるのも大きなメリットです。
部分ウィッグを使えば必要な部分だけを補うことができ、周囲に気付かれにくく自然な印象を保てます。人前に出る自信を取り戻すきっかけになるのも、ウィッグならではの価値です。
ダメージを与えずにヘアスタイルを楽しめる
ブリーチやカラー、パーマはおしゃれですが、どうしても髪や頭皮に負担がかかります。ウィッグなら、地毛を傷めることなく自由にスタイルを楽しめるのが魅力です。
特に若い世代でトレンドカラーを試したい方や、髪を伸ばし中でカットできない方にとって、ダメージフリーでスタイルを楽しめるのは大きなメリットです。
カラーやスタイルの自由度が高い
ウィッグは、サロンでも再現が難しいような個性的なカラーやスタイルも自在に楽しめます。グラデーションやビビッドカラー、アニメキャラクターのような大胆な髪型も簡単に再現可能です。
普段の生活では難しい髪型も、ウィッグならシーンごとに切り替えて楽しむことができます。
短時間で印象を変えられる
忙しい朝や急なお出かけでも、ウィッグを被るだけで印象を大きく変えられます。セットに時間をかける必要がなく、数分で仕上がるのは大きな時短メリットです。
特に人前に出る機会が多い方や、イベント前に準備を急ぎたい方にとって、短時間でイメージチェンジできるのは大きな強みです。
ウィッグのデメリット
便利なウィッグですが、使用するうえで注意すべき点もあります。ここでは代表的なデメリットと、その背景について具体的に解説します。
蒸れやすく暑さを感じやすい
ウィッグは頭を覆うため、どうしても通気性の面で課題があります。特に夏場や長時間の着用では、汗がこもって蒸れやすく、暑さを感じやすいのが現実です。これが原因でかゆみや不快感につながることもあります。
対策としては、通気性の良いネット素材を選んだり、軽量タイプを利用することで快適さを高められます。
手入れや管理が必要になる
地毛と同じように、ウィッグも使用後には手入れが欠かせません。汗や皮脂がついたまま放置すると、臭いや毛の絡まり、寿命の短さにつながります。特に人毛ウィッグはシャンプーやブローでケアする必要があり、人工毛でも専用スプレーやスタンドでの保管が推奨されます。
手入れを怠るとせっかくの自然さが失われるため、定期的なメンテナンスが重要です。
不自然に見える場合がある
安価なウィッグや質の低い製品では、光沢が強すぎたり毛の流れが不自然に見えることがあります。また、サイズが合っていないと浮いて見えたり、生え際が不自然になることもあります。
自然に見せるためには、自分の頭のサイズや髪色に合ったものを選ぶことが大切です。最近では手植えタイプや人毛混合タイプなど、見た目の自然さにこだわった商品も増えているため、品質を重視することで違和感を最小限に抑えられます。
長時間の着用で疲れを感じることがある
ウィッグは数時間程度であれば快適でも、長時間の使用になると重さや締め付けで疲れを感じることがあります。特に頭皮が敏感な方は、圧迫感や頭痛の原因になることもあります。
これを避けるには、軽量タイプを選んだり、装着時間を調整してこまめに外す習慣を持つことが効果的です。用途に応じて使い分けることが、快適に付き合うコツといえます。
弊社の医療用ウィッグである『フィットミー』とは
弊社であるフェザー株式会社の会社設立50周年の記念事業として、2003年に発売した商品ブランドです。
医療用に特化し、多くの医療用としての機能をもった、まさに医療用のために開発されたウィッグです。
フィットミーの医療用の機能として次のような特長がございます。インナーキャップ方式を採用
ウィッグとは別に、ウィッグの下着的なご使用方法が可能な、『インナーキャップ』をウィッグとは別に設計し、インナーキャップとウィッグ本体はマジックテープで固定でき、病気療養中でもストレスなくご使用できるよう、ヘアピンやウィッグ用のストッパーなしの装着でも安心。
また、インナーキャップ方式を採用することにより、毛量の変化等のサイズの変化にも対応でき、また着脱可能なインナーキャップの予備が予め付属している事もあり、(インナーキャップは予備を含め、2枚付属)ウィッグ本体の汚れを未然に防ぎ、着脱したインナーキャップのみを洗うことでウィッグ本体への汚れや劣化を防止可能。
抗菌・抗ウイルスのTioTioプレミアム加工
弊社の医療用ウィッグブランドである『フィットミー』は、全商品ウィッグ本体、及びインナーキャップには、抗ウイルス、抗菌、消臭・防汚、帯電防止などの効果が期待できる、TioTioプレミアム加工が施されており、安心してご使用いただけます。
※TioTioプレミアムは、株式会社サンワード商会の登録商標です。ウィッグ本体も2重ネット
インナーキャップを着脱した状態でも快適にご使用できるよう、ウィッグ本体の裏側は肌触りの良い2重ネット加工をしておりますので敏感なお肌にも安心です。
透けにくい仕様と毛量感
上記にも記した2重ネット仕様と、医療用を想定したやや多めの毛量により、地肌が透ける心配がありません。
Med.ウィッグマークを取得
弊社の医療用ウィッグブランドである『フィットミー』は、全商品が、医療用ウィッグの「安心・安全」をしめしたMed.ウィッグマークを取得しております。
まとめ:ウィッグの基本を理解して自分に似合うものを購入しよう
ウィッグは、ファッションから医療、舞台、コスプレまで幅広く活用できる便利なアイテムです。重要なのは、「自分がどんな目的で使うのか」をしっかり意識して選ぶことです。
例えば、気軽なイメチェンを楽しみたいなら色やスタイルのバリエーションが豊富なファッションウィッグを、治療中の方や自然さを最優先したい方なら医療用ウィッグを選ぶのが安心です。部分的な悩みを補いたい場合には、部分ウィッグといった選択肢もあります。
購入の際は、品質・装着感・手入れのしやすさを確認することも大切です。実際に試着できる場合は、自分の顔立ちや普段の服装とのバランスもチェックすると失敗が少なくなります。
ウィッグの基本を理解すれば、見た目の印象を自在に変えられるだけでなく、気持ちも前向きにしてくれる心強い味方になります。自分に合った一つを選び、ウィッグを日常に取り入れてみましょう。